ボリビア/ポトシの市街
【場 所】
ボリビア/ポトシ県
【登録範囲】
ボリビア南部ポトシの町に残る銀山のモニュメントと歴史的建造物。
【登録基準】〜文化遺産ACE〜【1987年登録】
時代を超え、建築・技術・都市計画及び景観の発展に大きな影響を与えたもの。
重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。
普遍的な重要性をもつ出来事、現存の伝統・思想・信仰や芸術的、文化的所産に関係するもの。
ボリビア/ポトシの市街についての解説
【ボリビア/ポトシの市街】
17世紀、ポトシ銀山は世界の銀の半分を産出し、スペイン人が建設した町は、16世紀半ばから17世紀半ばまで最盛期を迎えました。
人口は当時のヨーロッパのどの都市よりも多い20万人に達し、未曾有の富で潤った町には、140もの精錬所、メスティソ様式の豪華な邸宅、86の壮麗な聖堂が建てられました。
メスティソ様式とは、スペインのコロニアル様式と先住民の文化が融合したもので、精緻な彫刻を施した「ソロモン円柱」と呼ばれる、ねじり柱を特徴としています。32本のソロモン円柱で飾られたラ・コンパニーア聖堂の鐘楼や、1744年に完成したサン・ロレンソ聖堂の建物正面を飾る彫刻はその典型です。
壮大な宮殿建築の王立造幣局が生む銀貨はスペイン経済を支えましたが、19世紀前半に銀鉱脈が枯渇すると、町は急速に衰退してゆきました。繁栄を示す絢爛な建物だけが残りました。
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