当サイトでは、世界各国に分布する世界遺産の情報を地域別に紹介しています。現在では、世界遺産を取りまく環境も複雑化、
多様化しています。地球・人類が遺し育んだ歴史や文化・自然を大切に守り、次の時代へと受け継いでほしいと願っています。
国内・海外旅行などへ行かれる前に世界遺産に対する予備知識を深めていただき、より思い出深い旅行となれば幸いです。
アルゼンチン／ピントゥラス川のクエバ・デ・ラス・マノス
【場 所】
アルゼンチン／サンタ・クルス州
【登録範囲】
アルゼンチン南部、パタゴニア地方のリオ・ピタゴニア地方のリオ・ピントゥラス渓谷に広がる先史時代の岩壁画。
【登録基準】～文化遺産③～【1999年登録】
現存する、あるいは消滅した文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示すもの。
アルゼンチン／ピントゥラス川のクエバ・デ・ラス・マノスについての解説
【アルゼンチン／ピントゥラス川のクエバ・デ・ラス・マノス】
リオ・ピントゥラス渓谷には、１万3000～9500年前のものと推測される数多くの岩壁画が点在しています。なかでも他に類を見ない壁画は「手の洞窟（クエバ・デ・ラス・マノス）」と呼ばれているものです。
壁に手を押し当て、その上から赤や黒の顔料かけたと思われる手形が、270ｍにわたって岩壁を埋め尽くしています。手形の数は800個以上にものぼり、傍らには、この地域で今でも見られるラクダ科のグアナコなどの動物や、槍を持った人間、狩猟場面なども描かれています。
これらの壁画を制作したのは、17世紀にスペイン人に殺戮された先住民だと推測されています。現在は、その末裔のテウエルチェ族200人がこの地に生活しています。
海外旅行に役立つもの
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