当サイトでは、世界各国に分布する世界遺産の情報を地域別に紹介しています。現在では、世界遺産を取りまく環境も複雑化、
多様化しています。地球・人類が遺し育んだ歴史や文化・自然を大切に守り、次の時代へと受け継いでほしいと願っています。
国内・海外旅行などへ行かれる前に世界遺産に対する予備知識を深めていただき、より思い出深い旅行となれば幸いです。
パナマ/コイバ国立公園と海洋特別保護区
【場 所】
パナマ/ベラグアス県、チリキ県
【登録範囲】
陸地部分537.61kuと、チリキ湾のほぼ半分を占める海域3770.64ku。
【登録基準】〜自然遺産AC〜【2005年登録】
生態系や動植物の進化発展に関する生態学的、生物学的過程を示す重要な例。
学術上、環境保護上価値を有する絶滅の恐れのある野生種のための自然生息域。
パナマ/コイバ国立公園と海洋特別保護区についての解説
【パナマ/コイバ国立公園と海洋特別保護区】
パナマの南西沿岸、チリキ湾に浮かぶコイバ島及び38の小島と周辺海域は、冷風やエル.ニーニョの影響から守られた湾内に位置するため、独特の生態系を育んでいます。
本土から切り離されてから、1万2000〜1万8000年と短期間ながら、ホエザルやオジロジカの亜種など21の固有種が棲み処とし、新種も誕生しつつあります。コイバ島はパナマの他の地域で、すでにほぼ絶滅したヒメオウギワシなどの営巣地でもあり、陸上も同様に数多くの固有種が棲息しています。
また、西側の岩礁周辺では、インド洋から回遊する外洋の魚を含む魚類760種、サメ33種、クジラ20種などの海生哺乳動物による複雑な生態系が見られます。
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