当サイトでは、世界各国に分布する世界遺産の情報を地域別に紹介しています。現在では、世界遺産を取りまく環境も複雑化、
多様化しています。地球・人類が遺し育んだ歴史や文化・自然を大切に守り、次の時代へと受け継いでほしいと願っています。
国内・海外旅行などへ行かれる前に世界遺産に対する予備知識を深めていただき、より思い出深い旅行となれば幸いです。
パナマ／カリブ海側の要塞群
【場 所】
パナマ／コロン県
【登録範囲】
ポルトベロ湾のサン・フェリペ・トド・フィエロ要塞、サンティアゴ・デ・ラ・グロリア要塞、サン・クリストバル要塞、サン・フェルナンド要塞、サン・フェロニモ要塞の五つの要塞と、そこから約６０km南西に位置する、チャグレス川河口近くのサン・ロレンソ要塞。
【登録基準】～文化遺産①④～【1980年登録】
人類の創造的資質を示す傑作。重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。
パナマ／カリブ海側の要塞群についての解説
【パナマ／カリブ海側の要塞群】
コロンブスがスペイン語で「美しい港」を意味するポルトベロと名付けた湾には、１５９７年、スペイン人が港を整備するとともに、湾の入り口に２ヶ所、湾内部に２ヶ所、集落の中に１ヵ所、合計５ヵ所に築いた要塞群が残っています。
新大陸の莫大な財宝の数々は、この湾へ集められ、本国スペインへ送られていきました。交易で繁栄した港を守る重要な役割を担った要塞は、17世紀に入ると海賊の襲撃を受けるようになったのです。
その頃、湾から約６０km南西に建造されたサン・ロレンソ要塞には、砲台、大砲、跳ね橋、砦などの防御施設のほとんどが当時の姿のままに残されています。
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