インドネシア/ボロブドゥールの仏教寺院群
【場 所】
インドネシア/中部ジャワ州
【登録範囲】
ボロブドゥール、ムンドゥ、及びパウォンの3寺院。
【登録基準】〜文化遺産@AE〜【1991年登録】
人類の創造的資質を示す傑作。
時代を超え、建築・技術・都市計画及び景観の発展に大きな影響を与えたもの。
普遍的な重要性をもつ出来事、現存の伝統・思想・信仰や芸術的、文化的所産に関係するもの。
インドネシア/ボロブドゥールの仏教寺院群についての解説
【インドネシア/ボロブドゥールの仏教寺院群】
ジャワ島中部、熱帯雨林に建つボロブドゥールの寺院遺跡は、約115m四方の基壇をもつ世界最大規模の仏教遺跡です。9世紀以降、密林の中に埋もれ、19世紀にほぼ当時の姿のままで発見されました。
立体曼荼羅の構造をした石造の寺院は、仏教への帰依と仏教的世界観を表現した第1級の建築物であり、同時に優れた仏教芸術作品でもあります。3層になった円壇上の72基の小ストゥーパの内部には、仏坐像が安置されています。
ボロブドゥールは770年頃から820年頃にかけ、仏教を信仰するシャイレンドラ朝により築かれました。しかし、この王朝は約100年しか続かず、ヒンドゥー教を奉じる次のマタラム王国の支配下では顧みられることなく放棄されました。
そして1814年、当時ジャワを植民地としていたイギリスのラッフルズが発見し、1000年の眠りから覚めたのです。
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