インドネシア/ウジュン・クロン国立公園
【場 所】
インドネシア/西ジャワ州、ランプン州
【登録範囲】
瀕ジャワ島南西部のウジュン・クロン半島とその周辺の三つの島からなる面積783kuの範囲。
【登録基準】〜自然遺産BC〜【1991年登録】
ひときわ優れた自然美、及び美的要素をもつ自然現象・地域。
学術上、環境保護上価値を有する絶滅の恐れのある野生種のための自然生息域。
インドネシア/ウジュン・クロン国立公園についての解説
【インドネシア/ウジュン・クロン国立公園】
ジャワ島最西端に突き出したウジュン・クロン半島では、広範な低地熱帯雨林と沿岸部、周辺の島々の生態系が多様な生物を育んでいます。1883年、近隣のクラカタウ火山の噴火で大きな被害を被りましたが、火山灰のなかから生物が徐々に回復し、今では地域の50%で熱帯雨林が復活しました。
海岸にはマングローブの森が蘇りました。この地域には、サンゴ礁やジャワサイなどの近絶滅種も棲息しています。ジャワサイとは、通常のサイより小型で平均体長約3m、体高約1.5mの一角犀です。この角を求める密猟者が絶えず、絶滅の危機に瀕しています。
また、この地域は、更新世の時代にスマトラ島から分離した地球生成の歴史を伝える場所としても高い価値があります。
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