ネパール/仏陀の生誕地ルンビニー
【場 所】
ネパール/ルパンヒデ郡
【登録範囲】
ネパール南部に位置するルンビニーの聖園。
【登録基準】〜文化遺産BE〜【1997年登録】
現存する、あるいは消滅した文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示すもの。
普遍的な重要性をもつ出来事、現存の伝統・思想・信仰や芸術的、文化的所産に関係するもの。
ネパール/仏陀の生誕地ルンビニーについての解説
【ネパール/仏陀の生誕地ルンビニー】
ヒマラヤ山脈南麓にあるルンビニーは、仏陀生誕の地とされる仏教四大聖地の一つです。紀元前6世紀、この地で釈迦族の王妃が満開の無憂樹に手をかけると、右腋から赤子が生まれ落ち、地面に忽然と現れた蓮の花に降り立ちました。
舞い降りた天人が赤子に香水を注ぎ誕生を祝うと、赤子は7歩歩き、「天上天下唯我独尊」と唱えたといいます。仏陀誕生の瞬間です。後6世紀頃、その地にマーヤーデビ寺院が建立され、巡礼地として栄えましたが、14世紀の記録を最後に忘れ去られてしまいます。
1896年、ドイツ人考古学者によって廃墟の中からアショーカ王が残した石柱が発見された後、ルンビニー聖園として整備され、巡礼地として蘇りました。
※アショーカ王=紀元前264年頃〜前238年頃。
インド・マウリヤ朝最後の王。巡礼者の一人として紀元前249年にこの地を訪れました。仏教を国教として整えた業績も大きい。
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