ペルー/ワスカラン国立公園
【場 所】
ペルー/アンカッシュ州
【登録範囲】
中央アンデスのブランカ三群の中央部、南緯9度20分、西経77度24分に位置する面積3400kuのワスカラン国立公園。
【登録基準】〜自然遺産AB〜【1985年登録】
生態系や動植物の進化発展に関する生態学的、生物学的過程を示す重要な例。
ひときわ優れた自然美、及び美的要素をもつ自然現象・地域。
ペルー/ワスカラン国立公園についての解説
【ペルー/ワスカラン国立公園】
アンデス山脈第2の高峰で、ペルー最高峰を誇る標高6768mのワスカラン山南峰など、27座の6000m級の山々を抱く公園です。緯度上は熱帯地域に位置しながら、氷河や万年雪、ツンドラの荒地、亜高山帯の草原などが見られるのが特徴です。
250の湖のうち120が相当する大小の氷河湖やU字形の渓谷は、氷河によって形成されたものです。
標高3500m以上の高地には、アンデスでしか見られないパイナップル科のプーヤが生育し、体長60cmになるビスカーチャなどの齧歯類ほか、植物や昆虫を好んで食べる温厚なメガネグマ、ピューマなどの大型哺乳類が棲息しています。また、ここは稀少種ビクーニャの北限棲息地でもあります。
※ビクーニャ=ラクダ科。
最高級の毛織物の原料として乱獲され、一時絶滅の危機に瀕した動物。高地に群れをなし棲息しています。
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