エクアドル/キトの市街
【場 所】
エクアドル/ピチンチャ県
【登録範囲】
標高2850mのアンデス山脈の高地に築かれたキトの中心部。
【登録基準】〜文化遺産AC〜【1978年登録】
時代を超え、建築・技術・都市計画及び景観の発展に大きな影響を与えたもの。
重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。
エクアドル/キトの市街についての解説
【エクアドル/キトの市街】
エクアドルの首都キトは、キトス族が築いた町をインカ族が侵略し、それをさらにスペインが侵略しました。インカ族自ら焼き払った町に、16〜18世紀、スペインは新大陸を代表する宗教都市を建設しました。
旧市街には、各修道会が競うように築いた11の修道院を含む、30もの宗教建築物が残っています。いずれも、バロックやムデハル様式などヨーロッパの様式と先住民の伝統が混在する植民地スタイルです。
1535年創建のサン・フランシスコ修道院は、南米初の修道院で、四隅に祭壇を置いた優美な主回廊と壮麗なバロック装飾が施された聖堂内の祭壇が目を引きます。1572年建造の大聖堂には、インディオの天才彫刻家カスピカラの代表作「ラ・サバナ・サンタ」が主祭壇を飾っています。
イエスズ会のラ・コンパニーア聖堂は、1766年に完成したエクアドル屈指のバロック建築と言われています。総重量7tの金箔を用いた絢爛たる祭壇が、往時の繁栄ぶりを物語っています。
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