止血−圧迫止血法を用いた応急手当

止血のお手当てのポイント

出血の状態を見分ける

 

1.毛細血管からの出血
少量の血がジワジワとにじみ出てくるときは、毛細血管からの出血なので確実に止血できます。

 

2.動脈からの出血
傷口から鮮やかな赤色の血が勢いよく噴き出てくるときは、動脈からの大量出血のおそれがあります。

 

※短時間で体内から大量出血するおそれがあるので、まず緊急に止血処理をする必要がある。危険を感じたら、一刻も早く救急車を呼びましょう。

 

3.静脈からの出血
傷口から、やや黒ずんだ感じの暗赤色の血がジワジワ流れ出てくるのが、静脈からの出血です。大量出血のおそれはあまりないですが、大量に血が出た場合は止血処理を行い、状況によっては至急専門医師に診てもらいましょう。

 

ケガをすると、たいてい出血しますね。

少量なら自然に血が止まるので心配する必要はありません。
しかし、いつまでも血が止まらなかったり、傷口から大量に出血したら、状況に合わせた止血処理をする必要があります。

 

 

出血した時の応急処置

 

直接圧迫止血法

 

傷口を圧迫して止血するやり方

◆1傷口にガーゼやハンカチなどの清潔な布を直接当て、強く圧迫する。4〜5分ぐらいで止血の状態を確認しながら、血が止まるまで圧迫し続けます。
◆2包帯や三角巾などがある場合は、ガーゼやハンカチの上から巻きます。この時、強く巻きすぎないよう注意する。傷と同時に変形していないか?傷口から骨は見えていないか?などを確認してからやります。骨が見えていたら、この方法は止めましょう。
◆3ケガの部分によりますが、傷口を心臓より高い位置に保つことができるのであれば、その位置で圧迫を行うと止血効果が高まります。

 

間接圧迫止血法

 

止血点を圧迫して止血するやり方
傷口あたりに骨折があり直接圧迫できないときや、直接圧迫法で止血できない場合に行います。
まず、傷口より心臓に近い動脈(止血点)を確認。傷に一番近い止血点を探し強く圧迫します。