止血−止血帯を使った応急手当

止血のお手当てのポイント

1.毛細血管からの出血
少量の血がジワジワとにじみ出てくるときは、毛細血管からの出血なので確実に止血できます。

 

2.動脈からの出血
傷口から鮮やかな赤色の血が勢いよく噴き出てくるときは、動脈からの大量出血のおそれがあります。

 

3.静脈からの出血
傷口から、やや黒ずんだ感じの暗赤色の血がジワジワ流れ出てくるのが、静脈からの出血です。大量出血のおそれはあまりないですが、大量に血が出た場合は止血処理を行い、状況によっては至急専門医師に診てもらいましょう。

 

ケガをすると、たいてい出血しますね。少量なら自然に血が止まるので心配する必要はありません。しかし、いつまでも血が止まらなかったり、傷口から大量に出血したら、状況に合わせた止血処理をする必要があります。

 

 

出血した時の応急処置

 

止血帯を使った止血のやり方

 

直接圧迫止血法や間接圧迫止血法でも止血できない時は、止血帯を使います。

 

◆1三角巾・スカーフ・タオルなどの布を5cmくらいの幅にたたみます。

 

傷口より3cmくらい心臓に近いところに布を2重に固く巻き、ゆるい結び目を作ります。
※細いひもや針金などは神経や血管などを傷つけることがあるので、絶対使わない。

 

◆2結び目に小さな棒をはさんで、しっかりと本結びをする。

 

棒の両端をにぎり止血するまで回転させる。
強く締めすぎると危険なので止血の状態を見ながらやります。

 

◆3誰でも分かるように、止血帯に止血を始めた時刻を記入しておきます。

 

止血帯を1時間以上つけていると血行障害などをおこす可能性があるため、止血手当てをしたら至急専門医師の診察を受けましょう。
長時間止血帯を巻いておく必要がある時は、30分くらいを目安に出血の状態を見ながら止血帯をゆるめるようにしましょう。