スーダン/ゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群
【場 所】
スーダン/北部州
【登録範囲】
ナパタ地方のナイル川流域にある遺跡群。
【登録基準】〜文化遺産@ABCE〜【2003年登録】
人類の創造的資質を示す傑作。
時代を超え、建築・技術・都市計画及び景観の発展に大きな影響を与えたもの。
現存する、あるいは消滅した文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示すもの。
重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。
普遍的な重要性をもつ出来事、現存の伝統・思想・信仰や芸術的、文化的所産に関係するもの。
スーダン/ゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群についての解説
【スーダン/ゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群】
スーダン北部のナイル川流域には、約60kmの長さにわたり古代遺跡が点在しています。紀元前900〜後350年に栄えたクシュ王国時代のもので、ヌビア遺跡の一部を構成すると考えられています。
遺跡は石造りの神殿、土や日干しレンガでできた宮殿、墓所などからなっています。神殿の中で最大の建物は総面積46m×160mの規模で、古代エジプトの主神アメン神に捧げられたもので、現在でもその土地の人々にとっては聖地です。
また、多様な形態の墓がある墓所では、地下に埋葬室を備えた高さ最大30mのピラミッドも点在し、いずれも記念碑的性格をもっていたと推測されています。
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