当サイトでは、世界各国に分布する世界遺産の情報を地域別に紹介しています。現在では、世界遺産を取りまく環境も複雑化、
多様化しています。地球・人類が遺し育んだ歴史や文化・自然を大切に守り、次の時代へと受け継いでほしいと願っています。
国内・海外旅行などへ行かれる前に世界遺産に対する予備知識を深めていただき、より思い出深い旅行となれば幸いです。
モロッコ/テトゥアンの旧市街
【場 所】
モロッコ/テトゥアン州
【登録範囲】
モロッコ北東部沿岸にある、テトィアンの旧市街。
【登録基準】〜文化遺産ACD〜【1997年登録】
時代を超え、建築・技術・都市計画及び景観の発展に大きな影響を与えたもの。
重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。
ある文化を代表する伝統的集落、土地利用の顕著な見本。
モロッコ/テトゥアンの旧市街についての解説
【モロッコ/テトゥアンの旧市街】
モロッコ北端に位置するテトゥアンの旧市街は、モロッコの旧市街のなかでも特に小さい町の一つですが、ほかでは見られないスペイン風の町並みを大きな特徴としています。
モロッコとイベリア半島の中継点として、8世紀末から栄えた町は、14世紀末にはスペインによって破壊されました。町を再建したのは、15世紀末のレコンキスタによってスペインを追われてきた、イスラム教徒でした。
彼らにより、路地も建物も白いアンダルシア地方独特の町並みを思わせる、旧市街が誕生したのです。町の代表的な建築は旧市街中央に建つ王宮で、スペインの建築様式をアラブ風に昇華させたスペイン・ムーア様式と呼ばれるものです。
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