セーシェル/メイ渓谷自然保護区
【場 所】
セーシェル/プラスリン島
【登録範囲】
セーシェル諸島北東部のプラスリン島中央部にある、面積0.2kuの保護区。渓谷の標高500mまでが保護下に置かれています。
【登録基準】
地球の歴史の各主要段階をあらわす優れたもの。
生態系や動植物の進化発展に関する生態学的、生物学的過程を示す重要な例。ひときわ優れた自然美、及び美的要素をもつ自然現象・地域。学術上、環境保護上価値を有する絶滅の恐れのある野生種のための自然生息域。
セーシェル/メイ渓谷自然保護区についての解説
【セーシェル/メイ渓谷自然保護区】
セーシェル諸島北東部に浮かぶ花崗岩の島プラスリン島は、原始植生の名残とされるフタゴヤシが5000本余り生育していることから、植物進化の初期段階を示す「生きた博物館」として貴重とされています。
高さ30m、樹齢200年を超えるフタゴヤシの実は、生長するのに10年を必要とし、直径55cm、重さ20kgの世界最大の実となるために、「ヤシの女王」などと呼ばれます。
また、島の中央に位置しているメイ渓谷の密林は、絶滅の危機に瀕する動植物の避難場所になっています。
珍しい動物には、ヤシの空洞になった幹を巣としているコクロインコや、イモムシに似ていますが、両生類のアシナシイモリなどが挙げられます。
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