マダガスカル/アンブヒマンガの丘の王領地
【場 所】
マダガスカル/アンタナナリボ州
【登録範囲】
王宮、墓廟、聖なる森などからなる15〜19世紀の王領地一帯。
【登録基準】〜文化遺産BCE〜【2001年登録】
現存する、あるいは消滅した文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示すもの。重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。普遍的な重要性をもつ出来事、現存の伝統・思想・信仰や芸術的、文化的所産に関係するもの。
マダガスカル/アンブヒマンガの丘の王領地についての解説
【マダガスカル/アンブヒマンガの丘の王領地】
マダガスカル島中部にある標高1468mの丘アンブヒマンガは、「青く美しい丘」を意味するかつての王領地で、15〜19世紀のマダガスカルの伝統的集落を知る手がかりとなっています。
丘の上には、2.5kmに及ぶ2重の城壁と外堀に囲まれており、城壁には14の門が設けられ、それらは12tもある重い扉で閉ざされています。
内部には、王の墓廟、聖なる森や泉、人口湖である聖なる湖、謁見場のほか、裁判席などがあり、信仰の場でもあったことが窺えます。
城壁内に900人、城壁外の緩衝地帯には2000人が住居したと思われ、丘の斜面には棚田も見られます。
500年にわたって神聖な儀式が執り行われたこの地は、今もなお国民の重要な巡礼地になっています。
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