当サイトでは、世界各国に分布する世界遺産の情報を地域別に紹介しています。現在では、世界遺産を取りまく環境も複雑化、
多様化しています。地球・人類が遺し育んだ歴史や文化・自然を大切に守り、次の時代へと受け継いでほしいと願っています。
国内・海外旅行などへ行かれる前に世界遺産に対する予備知識を深めていただき、より思い出深い旅行となれば幸いです。
ヨルダン・ハシェミット王国／ウム・エル・ラサス（キャストロ・メファ）
【場 所】
ヨルダン／マダバ郡
【登録範囲】
ヨルダン中部、ラサス地域の都市遺跡。
【登録基準】～文化遺産①④⑥～【2004年登録】
人類の創造的資質を示す傑作。
重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。
普遍的な重要性をもつ出来事、現存の伝統・思想・信仰や芸術的、文化的所産に関係するもの。
ヨルダン・ハシェミット王国／ウム・エル・ラサス（キャストロ・メファ）の解説
【ヨルダン・ハシェミット王国／ウム・エル・ラサス（キャストロ・メファ）】
ヨルダンのラサス地域には、３世紀末のローマ時代から９世紀のイスラム時代初期までの都市遺跡が残っています。当初はローマ軍の駐留地として建設されたものでしたが、５世紀になると町に発展してゆきました。
多くが未発掘ですが、いくつかの聖堂の遺跡も発見され、なかでも聖ステファン聖堂の床のモザイク画は、保存状態も良好で、この地域の歴史を伝える貴重なものです。また、かつて修行僧の柱上修行が行われたものです。
往時の姿をとどめる塔としては、世界唯一といわれます。さらに、遺跡周辺ではダムや水路などを備えた農業施設の跡や、墓地なども発見されています。
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