当サイトでは、世界各国に分布する世界遺産の情報を地域別に紹介しています。現在では、世界遺産を取りまく環境も複雑化、
多様化しています。地球・人類が遺し育んだ歴史や文化・自然を大切に守り、次の時代へと受け継いでほしいと願っています。
国内・海外旅行などへ行かれる前に世界遺産に対する予備知識を深めていただき、より思い出深い旅行となれば幸いです。
レバノン/フェニキア都市ビブロス
【場 所】
レバノン/山岳レバノン県
【登録範囲】
ベイルートの北約40km、現在のジュバイルにあるビルロスの都市遺跡。
【登録基準】〜文化遺産BCE〜【1984年登録】
現存する、あるいは消滅した文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示すもの。
重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。
普遍的な重要性をもつ出来事、現存の伝統・思想・信仰や芸術的、文化的所産に関係するもの。
レバノン/フェニキア都市ビブロスについての解説
【レバノン/フェニキア都市ビブロス】
紀元前2600年頃より地中海交易で栄えたビブロスあは、アルファベットの原形、フェニキア文字発祥の地と言われます。交易の記録を残すため、人々は文字を生み出す必要がありました。
1922年に発見されたビブロス王の石棺の碑文は、フェニキス文字で書かれた最古のものです。新石器時代にあたる前5000年代の住居跡が残るビブロスは、前2800年頃には高度な社会構造をもち、当時の地中海社会の都市計画に大きな影響を及ぼしました。
フェニキア、ローマ、イスラムなど各時代の建造物や遺跡も残る一方、7000年にわたって人々が暮らし続ける稀有な例だと言われています。
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