当サイトでは、世界各国に分布する世界遺産の情報を地域別に紹介しています。現在では、世界遺産を取りまく環境も複雑化、
多様化しています。地球・人類が遺し育んだ歴史や文化・自然を大切に守り、次の時代へと受け継いでほしいと願っています。
国内・海外旅行などへ行かれる前に世界遺産に対する予備知識を深めていただき、より思い出深い旅行となれば幸いです。
シリア・アラブ/アレッポの旧市街
【場 所】
シリア/アレッポ県
【登録範囲】
シリア北部、アレッポの旧市街。
【登録基準】〜文化遺産BC〜【1986年登録】
現存する、あるいは消滅した文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示すもの。
重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。
シリア・アラブ/アレッポの旧市街についての解説
【シリア・アラブ/アレッポの旧市街】
現在、シリア第2の都市アレッポは首都ダマスカス同様、世界最古の町の一つです。紀元前2世紀頃より隊商都市として栄え、現在も続く、総延長12kmでオリエント最長のスークが当時の様子を伝えています。
スークには隊商宿キャラバンサライがあり、なかでも巨大なハーン・アル・ジュムルクは、町を代表するキャラバンサライです。また、要塞の役割を果たした町には、高さ50mほどの丘の上にアッポレ城がそびえています。
サラディンが興したアイユーブ朝支配下で、町が最盛期を迎えた12世紀に十字軍の攻撃に備えて築かれたものです。周囲2.5km、深さ20m、幅30mの堀を巡らせ、難攻不落と謳われました。
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