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イエメン/サナアの旧市街
【場 所】
イエメン/サナア州
【登録範囲】
イエメン西部、サナアの城壁内の旧市街。
【登録基準】〜文化遺産CDE〜【1986年登録】
重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。ある文化を代表する伝統的集落、土地利用の顕著な見本。
普遍的な重要性をもつ出来事、現存の伝統・思想・信仰や芸術的、文化的所産に関係するもの。
イエメン/サナアの旧市街についての解説
【イエメン/サナアの旧市街】
イエメンの首都サナアは、「旧約聖書」に起源をもつと言われる世界最古の町の一つです。城壁内の旧市街には、6000棟以上の古い家屋、103のモスク、64基のミナレットが建ち並んでいます。
建物は平均400〜500年前のもので、築1000年以上のものもあります。町の景観を特徴づけるのは、石と日干しレンガを建材とし、漆喰装飾が施された高層家屋です。建築的に優れるこれらの家屋は、主に5〜6階建てですが、8階建てで高さ50m以上に及ぶ例もあります。
630年創建の大モスクや、何百何千という店がひしめき合うスークが昔のままの姿で残り、アラブの伝統的な白い衣装ガラベイアをまとう人々が行き交う町は、アラビアン・ナイトの世界を彷彿とさせます。
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