アメリカ/自由の女神
【場 所】
アメリカ合衆国/ニューヨーク州
【登録範囲】
ニューヨーク港入り口のリバティ島に立つ自由の女神。
【登録基準】〜文化遺産@E〜【1984年登録】
人類の創造的資質を示す傑作。
普遍的な重要性をもつ出来事、現存の伝統・思想・信仰や芸術的、文化的所産に関係するもの。
アメリカ/自由の女神についての解説
【アメリカ/自由の女神】
ニュ−ヨークのシンボルである自由の女神像は、アメリカの独立100周年を祝って、フランスから贈られたものです。正式名称は、「世界を照らす自由」と言います。19世紀の鉄鋼技術を駆使した最高傑作といわれ、台座を含むたいまつまでの高さは 93m、全重量は225t にも及ぶ巨像です。
この像は、ナポレオン3世の専制下にあったフランスが、奴隷解放をめぐる南北戦争に喘ぐアメリカに対し、ともに真の自由国家目指す目的で発案したものでした。建造にあたり、300枚以上の銅板で造られた像をいかに支えるかという難問を解決したのは、当時「鉄の魔術師」と呼ばれたフランスの橋梁建造家エッフェルです。
彼は鋼鉄製の骨組みでの像の全重量を支えるという、当時にしては画期的な工法を発案しました。両国間の友情と、当時最高の技術の賜物である女神像は、発案から21年後の1886年に、たいまつを高々と掲げたのです。
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