メキシコ/メキシコ・シティの歴史地区とソチミルコ
【場 所】
メキシコ/メキシコ連邦区
【登録範囲】
メキシコの首都メキシコ・シティの中心部とメキシコの南20kmに位置するソチミルコ。
【登録基準】〜文化遺産ABCD〜【1987年登録】
時代を超え、建築・技術・都市計画及び景観の発展に大きな影響を与えたもの。
現存する、あるいは消滅した文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示すもの。
重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。ある文化を代表する伝統的集落、土地利用の顕著な見本。
メキシコ/メキシコ・シティの歴史地区とソチミルコについての解説
【メキシコ/メキシコ・シティの歴史地区とソチミルコ】
現在、人口2000万人を抱える巨大都市、メキシコ・シティは、16世紀、アステカ帝国を征服したスペイン人たちが、帝国の首都を破壊した廃墟の上に築いた植民都市です。
大聖堂が建つ広場を中心に碁盤目のように道路を巡らすというこの都市構造は、その後の多くの植民都市建設に用いられました。現在、歴史地区には大聖堂や宮殿などの植民地時代の建物から、19〜20世紀までに築かれたメキシコの歴史を刻む建造物が建ち並んでいます。
また、1978年に大聖堂裏から発掘されたアステカ帝国の大神殿跡は、貴重な考古資料となっており、アステカ独特の伝統農法が今に受け継がれるソチミルコは、近代化が進むメキシコ・シティのなかにあって、アステカの生きた遺産として、かつての帝国の威光を伝えています。