メキシコ/オアハカの歴史地区とモンテ・アルバンの考古遺跡
【場 所】
メキシコ/オアハカ州
【登録範囲】
メキシコ南部、オアハカ州の州都の歴史地区と、その郊外にある考古遺跡。
【登録基準】〜文化遺産@ABC〜【1987年登録】
人類の創造的資質を示す傑作。
時代を超え、建築・技術・都市計画及び景観の発展に大きな影響を与えたもの。
現存する、あるいは消滅した文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示すもの。
重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。
メキシコ/オアハカの歴史地区とモンテ・アルバンの考古遺跡についての解説
【メキシコ/オアハカの歴史地区とモンテ・アルバンの考古遺跡】
温暖な気候に恵まれたオアハカ盆地に位置するオアハカの町には、1535年に司教座都市となって以来、多くの聖堂が築かれました。なかでもサント・ドミンゴ聖堂は、17〜18世紀に先住民文化と融合したメキシコ特有のバロック様式の至宝として名高いものがあります。
また町から西へ約10km、高さ約400mの丘にある遺跡モンテ・アルバンは、紀元前500年にサポテカ族が築いた都市で、100m×300mの広場を中心に神殿群、宮殿、球戯場、天文台などの建造物跡や、「踊る人」と呼ばれる石板が数多く発見されています。
また、1932年、地下墳墓からは、後900年頃からこの地の支配権をサポテカ族から奪ったミステカ族の首長の副葬品が500点も発掘されました。