チェコ/ゼレナ・ホラの巡礼聖堂
【場 所】
チェコ/南モラヴィア州
【登録範囲】
プラハの南東約120kmにある、ゼレナ・ホラの巡礼聖堂。
【登録基準】〜文化遺産C〜【1994年登録】
重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。
チェコ/ゼレナ・ホラの巡礼聖堂についての解説
【チェコ/ゼレナ・ホラの巡礼聖堂】
「緑の丘」を意味するゼレナ・ホラの丘に建つ、聖ネポムツキーを祀る巡礼聖堂には、星形の聖堂に五つの礼拝堂があり、加えて、三角形の窓、主祭壇の聖人堂を飾る5人の天使と3人の小天使や随所に現れる星形などで構成されています。
5と3の数字にこだわる聖堂は、大司教代理ヤン・ネポムツキーに由来しています。14世紀末、ネポムツキーは王妃の懺悔の内容を明かすよう執拗に迫る王の要求を拒んだために、川に投げ込まれて殉教しました。その瞬間、天に五つの星が現れたという伝説があります。
18世紀、ゼレナ・ホラのシトー会修道院院長は、伝説の聖人を祀る聖堂の設計を建築家、ヤン・ブラジェフ・サンティーニに依頼しました。完成した建物は五つの星と、聖人の殉教時の年齢53歳に着目した造りとなったのです。
建築にはゴシック・リバイバルとバロック様式の様式の要素が織り交ぜられています。主祭壇にある楽園に入る聖人と、祭壇脇の使徒の絵はサンティーニ自身が描いています。
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