ロシア/キジー島の木造聖堂
【場 所】
ロシア/カレリヤ共和国
【登録範囲】
サンクト・ペテルブルクの北東約350kmに位置するキジー島の南部。
【登録基準】〜文化遺産@CD〜【1990年登録】
人類の創造的資質を示す傑作。
重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。ある文化を代表する伝統的集落、土地利用の顕著な見本。
ロシア/キジー島の木造聖堂についての解説
【ロシア/キジー島の木造聖堂】
ネガオ湖に浮かぶ小島、キジー島には、18世紀に建てられた貴重な木造建築群が残っています。17世紀末に落雷で崩壊した旧聖堂を再建する形で建てられたプレオブラジェンスカヤ聖堂は、22もの葱坊主形小ドーム屋根が見事な造形美を造り出している建物です。
この聖堂の南側に、八つの小ドーム屋根をもつ、やや簡素な造りのポクロフスカヤ聖堂、その間に八角形の平面をもつ鐘楼が建っています。三つの建造物はいずれも釘を使わず、複雑な木組みと、ノミやノコギリなどを使った装飾によって造られたものです。
キジー島の職人たちの伝統的な建築技術を今に伝える建物です。この島には1970年代より、ロシア北部のさまざまな伝統的な木造建築物が移築され、保存されています。1300年頃に創建された、ロシア最古お木造聖堂といわれる、ラザロ復活聖堂もその一つです。
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