オーストリア/ワッハウ渓谷の文化的景観
【場 所】
オーストリア/ニーダーエスタライヒ州
【登録範囲】
ドナウ河畔のメルクとクレムスを結ぶ、約35kmの渓谷内。
【登録基準】〜文化遺産AC〜【2000年登録】
時代を超え、建築・技術・都市計画及び景観の発展に大きな影響を与えたもの。重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。
オーストリア/ワッハウ渓谷の文化的景観についての解説
【オーストリア/ワッハウ渓谷の文化的景観】
ワッハウ渓谷はドナウ川流域のなかで、ウィーンの西約80kmにあるメルクとクレムス間のおよそ35kmにわたって広がっています。この地は、丘陵を背にする川沿いの景観が歴史的にどのような発展をしてきたかを示す好例です。
また、城郭や修道院などの建築物、点在する小都市、ブドウ畑などの農園が織り成す中世の川辺の風景が、現在も当時のままに見られる点でも高い評価を受け、ドナウ川クルーズの中心として多くの観光客を魅了しています。
緩やかな丘の斜面にブドウ畑が点在し、数々の城郭や修道院がそびえる一帯は、ドナウ河岸でも特に風光明媚な場所と言われています。ワインの産地としても有名で、河畔に点在する古都には15世紀頃のワイン醸造農家の家屋が数多く残っています。
また、中世の城郭や聖堂、修道院は、その多くが18世紀以降に荘厳なバロック様式で改築されました。渓谷沿いの主な町には、「メルク」、「シュピッツ」、「デュルンシュタイン」、「クレムス」などがあります。
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