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マルタ/ハル・サフリエニの地下墳墓
【場 所】
マルタ/バレッタ
【登録範囲】
バレッタの南郊外にある、総面積500u以上の地下噴墓。
【登録基準】〜文化遺産B〜【1980年登録】
現存する、あるいは消滅した文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示すもの。
マルタ/ハル・サフリエニの地下墳墓についての解説
【マルタ/ハル・サフリエニの地下墳墓】
1902年、バレッタ郊外のハル・サフリエニで、紀元前2500年頃の地下墳墓が発掘されました。地下3層、38の石室を有する構造からは、約7000体の人骨が発見されています。
石室は複雑な迷路と急階段でつながれており、侵入者が階段で足を踏み外すと、さらに地中深い小部屋に転落する仕掛けが施されていました。礼拝室と見られる壁面の矩形の窪みは、男性の太い声だけ、つまり神様に供物を捧げる祭司の声のみが響くように工夫されています。
部屋のいくつかに見られる螺旋模様の装飾は、女神が胎内に宿した生命を象徴していると言われています。当時は女神信仰が盛んで、この墳墓も当時は女神の胎内に見立てた神殿の役割を果たしていたと考えられています。
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