当サイトでは、世界各国に分布する世界遺産の情報を地域別に紹介しています。現在では、世界遺産を取りまく環境も複雑化、
多様化しています。地球・人類が遺し育んだ歴史や文化・自然を大切に守り、次の時代へと受け継いでほしいと願っています。
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ノルウエー/アルタの岩面画
【場 所】
ノルウェー/フィンマルク県
【登録範囲】
ヨーロッパ最北端と称されるノールカップから南西に170kmのアルタ近くのヒェンメルフトで発見された岩面画。
【登録基準】〜文化遺産B〜【1985年登録】
現存する、あるいは消滅した文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示すもの。
ノルウエー/アルタの岩面画についての解説
【ノルウエー/アルタの岩面画】
1973年、北極圏に近いアルタ近郊で、約5kmにわたる海側の斜面に3000もの岩面画が発見されました。紀元前4200〜前500年頃のものと思われ、斜面の一番上に描かれた絵が最も古く、下の絵ほど新しくなっています。
これは氷期の終わりに海面が上昇しましたが、同時に陸も隆起したために海岸線が長い時間をかけて下がり、新たに現れた岩面に新しい絵が描かれていったためです。
上部は動物や幾何学文様を主体にした、石器時代初期の狩猟生活の絵、下部には青銅器時代の農耕文化や呪術、儀式などが描かれています。石や獣の角で作った道具を用いて花崗岩の表面に輪郭を彫り、顔料を塗った技法はタヌムの岩面画と酷似しています。
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