ベルギー/フランドル地方のベギン会の建物
【場 所】
ベルギー/フランドル地方
【登録範囲】
ベルギー北西部フランドル地方に点在する13のベギン会の施設。
【登録基準】〜文化遺産ABC〜【1998年登録】
時代を超え、建築・技術・都市計画及び景観の発展に大きな影響を与えたもの。現存する、あるいは消滅した文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示すもの。重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。
ベルギー/フランドル地方のベギン会の建物についての解説
【ベルギー/フランドル地方のベギン会の建物】
ベギン会とは、修道院に属さず敬虔な祈りの生活を送る、「ベギン」と言われる女性たちが集団生活を営む共同体のことです。女性たちは、日中は町へ出て慈善活動や仕事をして、夜になると施設に戻るという半聖半俗の生活を送っていました。
その共同体は塀で囲まれた広大な敷地をもち、頑丈な門で閉ざされた敷地内には道路や緑地が整備され、聖堂や住宅、診療所や学校などが建ち並び、一つの町のようなたたずまいを見せています。
12〜18世紀に建てられた建造物のうち、フランドル地方に点在する13の建物が、計画された都市の発展段階をあらわす好例として世界遺産に登録されたのです。
周囲を運河に囲まれ、町と橋でつながっていたブルージュのベギン会は、1928年に最後のベギンが死去したのをきっかけにベネディクト会に買い取られ、現在はその建物のなかでベネディクト会の修道女たちが暮らしています。
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