ロシア/サンクト・ペテルブルクの歴史地区と関連建造物群
【場 所】
ロシア/レニングラート州
【登録範囲】
サンクト・ペテルブルクの歴史地区と、近郊の二つの町にある宮殿と庭園。
【登録基準】〜文化遺産@ACE〜【1990年登録】
人類の創造的資質を示す傑作。時代を超え、建築・技術・都市計画及び景観の発展に大きな影響を与えたもの。重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。普遍的な重要性をもつ出来事、現存の伝統・思想・信仰や芸術的、文化的所産に関係するもの。
ロシア/サンクト・ペテルブルクの歴史地区と関連建造物群についての解説
【ロシア/サンクト・ペテルブルクの歴史地区と関連建造物群】
サンクト・ペテルブルクの建設は、ピョートル一世(大帝)によって1703年から開始され、1712年に大部分が完成したこの年に、正式にモスクワからの遷都が行われました。
ピョートル大帝は、この新都市をヨーロッパ先進諸国の文化や芸術をいち早く取り入れるための「開かれた窓口」とするべく、さまざまな建造物を造営するにあたり、フランス、イタリアなどから建築家を招聘しました。
そのためサンクト・ペテルブルクは、ヨーロッパ諸都市に倣った石畳の道路と計画的に造られた水路、さらにバロック様式の建造物が建ち並ぶ近代的な美しさをもつ都市になり、北欧やロシア、ウクライナの都市建築に影響を与えました。
さらにその後、歴代皇帝により、現在のエルミタージュ美術館をはじめとするバロック様式、新古典主義様式の傑作と言われる建造物が次々と建てられたのです。
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