当サイトでは、世界各国に分布する世界遺産の情報を地域別に紹介しています。現在では、世界遺産を取りまく環境も複雑化、
多様化しています。地球・人類が遺し育んだ歴史や文化・自然を大切に守り、次の時代へと受け継いでほしいと願っています。
国内・海外旅行などへ行かれる前に世界遺産に対する予備知識を深めていただき、より思い出深い旅行となれば幸いです。
ロシア/ノヴォデヴィチ女子修道院
【場 所】
ロシア/モスクワ市
【登録範囲】
ノヴォデヴィチ女子修道院全体。周囲の公園は緩衝地帯。
【登録基準】〜文化遺産@CE〜【2004年登録】
人類の創造的資質を示す傑作。
重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。普遍的な重要性をもつ出来事、現存の伝統・思想・信仰や芸術的、文化的所産に関係するもの。
ロシア/ノヴォデヴィチ女子修道院についての解説
【ロシア/ノヴォデヴィチ女子修道院】
モスクワ市内南西部、モスクワ川近くにあるノヴォデヴィチ女子修道院は、16〜17世紀に建てられた、ロシア皇帝にゆかりの深い修道院です。公園に囲まれた風光明媚な場所にあるこの修道院を重用したのは、皇族の女性たちでした。
12の塔をもつ堅固な城壁に囲まれた敷地は、北と南に入り口があり、その中央に鐘楼を携えたスモレンスキー聖堂が建っています。イタリアから招聘した建築家が手がけた聖堂は、後陣に三つのドーム屋根をもち、内部の壁や柱、アーチ形天井はテンペラ画を主体とした壁画で覆われています。
モスクワ・バロックと呼ばれたこの聖堂の建築様式は、17世紀後半のモスクワの建築物に大きな影響を与えました。
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