エジプト/ヌビアの遺跡群
【場 所】
エジプト/アスワン県
【登録範囲】
エジプト南部アブ・シンベルからフィラエまで約280km間にある古代エジプトの遺跡群。
【登録基準】〜文化遺産@BE〜【1979年登録】
人類の創造的資質を示す傑作。現存する、あるいは消滅した文化的伝統
・文明に関する独特な証拠を示すもの。普遍的な重要性をもつ出来事、
現存の伝統・思想・信仰や芸術的、文化的所産に関係するもの。
エジプト/ヌビアの遺跡群についての解説
【エジプト/ヌビアの遺跡群】
ナイル川上流のヌビア地方には、古代エジプト新王国時代の遺跡と、3000年もの長きにわたった古代エジプト末期のプトレマイオス朝の時代に建てられた遺跡群が点在しています。
この世界遺産価値は、失われた過去の文化やそれらに見られる人間の才能の偉大さというだけではありません。もし、ユネスコの救済活動が行われなければ、これらの遺跡はすべてナセル湖に水没していたのです。
1960年に始まったアスワン・ハイ・ダム建設を知った直後、ユネスコの大がかりな救済活動が始まりました。わずか5年間の移築工事に費やされた金額は、約151億2000万円もの大金です。
結果、古代エジプトの王たちの至宝は、地球上にその姿をとどめることができたのです。そして、この動きが「世界遺産」に関する条約の誕生に結びついたのです。多くの意味で重要な遺跡と言えるでしょう。
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