当サイトでは、世界各国に分布する世界遺産の情報を地域別に紹介しています。現在では、世界遺産を取りまく環境も複雑化、
多様化しています。地球・人類が遺し育んだ歴史や文化・自然を大切に守り、次の時代へと受け継いでほしいと願っています。
国内・海外旅行などへ行かれる前に世界遺産に対する予備知識を深めていただき、より思い出深い旅行となれば幸いです。
エチオピア/オモ川下流域
【場 所】
エチオピア/南部諸民族州
【登録範囲】
オモ川下流域の化石発掘地。
【登録基準】〜文化遺産BC〜【1980年登録】
現存する、あるいは消滅した文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示すもの。
重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。
エチオピア/オモ川下流域についての解説
【エチオピア/オモ川下流域】
エチオピア南部を蛇行して流れるオモ川下流域には、人類と動物の化石を大量に含む岩石層があります。
ここでは1930年以降、現生人類の遠い祖先といわれるアウストラロピテクス・エチオピクスや、現代人の直接的な祖先ホモ・エレクトゥスなど、250万〜4万年前の猿人、及び原人の化石が多く発見されています。
とくに6種が知られているアウストラロピテクス属に関しては、そのほとんどがこの地で発見されています。また、ホモ・エレクトゥスの祖である250万年前のホモ・ハビリスが、使用したとされる石器類も見つかっています。
これは、人類最古の手作業の証として、人類の進化における道しるべとなるものです。
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