エチオピア/ラリベラの岩の聖堂群
【場 所】
エチオピア/アムハラ州
【登録範囲】
ラリベラに点在する11の聖堂。
【登録基準】〜文化遺産@AB〜【1978年登録】
人類の創造的資質を示す傑作。
時代を超え、建築・技術・都市計画及び景観の発展に大きな影響を与えたもの。
現存する、あるいは消滅した文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示すもの。
エチオピア/ラリベラの岩の聖堂群についての解説
【エチオピア/ラリベラの岩の聖堂群】
エチオピア高原北東部、標高3000mの地ラリベラには、岩盤をくり貫いて造られた聖堂群が点在し、そのうちの11の聖堂が世界遺産に登録されています。12世紀、敬虔なキリスト教徒の王が神のお告げを受け、この地を第2のエルサレムとするべく建設を命じたものです。
完成には120年の歳月がかかりました。聖堂群には、ギリシアやローマの神殿の影響など多彩な建築様式が見られ、最大のメドハネ・アレム聖堂は、奥行き33m、幅22m、高さ11mです。
なかにはアッバ・リバノス聖堂のように岩肌に溶け込んで見えるものもあり、当時の石匠技術の高さが窺えます。内部は「旧約聖書」の物語を題材とした、壁画や浮き彫りで装飾されており、当時のエチオピア美術を知るうえでも貴重なものと言われます。
現在でも、一帯の聖堂群を訪れる巡礼者は後を絶ちません。
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