リビア・アラブ/キレーネの考古遺跡
【場 所】
リビア/ジャバル・アクダル県
【登録範囲】
リビア東海岸にあるキレーネの考古遺跡。
【登録基準】〜文化遺産ABE〜【1982年登録】
時代を超え、建築・技術・都市計画及び景観の発展に大きな影響を与えたもの。現存する、あるいは消滅した文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示すもの。普遍的な重要性をもつ出来事、現存の伝統・思想・信仰や芸術的、文化的所産に関係するもの。
リビア・アラブ/キレーネの考古遺跡についての解説
【リビア・アラブ/キレーネの考古遺跡】
紀元前630年頃、飢饉に苦しみデルフィでアポロンの神託を受けた人々が、泉の湧く理想のこの地に町を築いたのが、キレーネの始まりです。町は地中海貿易によって繁栄しました。
前5〜前4世紀の最盛期には、アテネ、シラクサに次ぐギリシア第3のアクロポリスが造られ、神域にアポロンに捧げた神殿が建築され、現在、この神殿はキレーネ最古の遺構とされています。
町の北西部からは、アテネのパルテノン神殿に匹敵する規模の遺構も発見されています。ローマ帝国時代には自治権をもち、殷賑を極めた町も、7世紀半ばのアラブ・イスラム軍の侵攻で壊滅してしまいました。
しかし、数々の出土品はヘレニズム美術に関する貴重な資料になっています。
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