エジプト/イスラム都市カイロ
【場 所】
エジプト/カイロ市
【登録範囲】
ナイル川東岸の約8km×4kmの区域。
【登録基準】〜分化遺産〜@DE
人類の創造的資質を示す傑作。ある文化を代表する伝統的集落、土地利用の顕著な見本。
普遍的な重要性をもつ出来事、現存の伝統・思想・信仰や芸術的、文化的所産に関係するもの。
エジプト/イスラム都市カイロについての解説
【イスラム都市カイロ】
カイロは、アフリカ大陸初のイスラム都市フスタートを前身に、10世紀、ファーティマ朝によって築かれました。その後、イスラムの英雄サラディン率いるアイユーブ朝、後継王朝のマムルーク朝、さらにオスマン帝国時代を通じて、政治・経済・宗教の一大中心都市として繁栄しました。
カイロでは、7〜20世紀の約600件もの建築が世界遺産に登録されています。なかでも、サラディンの命で1183年に完成したシタデルは、19世紀半ばまで政治の中心だった重要な建造物です。
また、町には1000のミナレットが林立するほどモスクが多く、972年完成のアズハル・モスクには、988年に現存するイスラム最古のマドラサが併設されました。
トルコ風のムハンマド・アリー・モスクや、イスラム芸術の粋を集めたスルタン・ハサン・モスクなど、アラブ世界でカイロほど豪華なモスク群を擁する町は他にありません。
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