アルジェリア/ティムガッドの考古遺跡
【場 所】
アルジェリア/バトナ県
【登録範囲】
アルジェリア北部、ティムガッドの355m四方の考古遺跡。
【登録基準】〜文化遺産ABC〜【1982年登録】
時代を超え、建築・技術・都市計画及び景観の発展に大きな影響を与えたもの。
現存する、あるいは消滅した文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示すもの。
重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。
アルジェリア/ティムガッドの考古遺跡についての解説
【アルジェリア/ティムガッドの考古遺跡】
古代ローマのトラヤヌス帝の治世下にあった1〜2世紀に、退役軍人のために建設された植民都市で、四つの地区に分かれ、上下水道と14ヶ所の大浴場を備えていました。
2本の大通りの交差点を賑わせたのは、約3500人収容の円形劇場、トラヤヌス帝の凱旋門、フォルム、バシリカ、市場などの公共建築物でした。最盛期には、人々が金に糸目をつけずに町を飾り立て、建造物に精緻な浮き彫りや、植物文様などのモザイクを施し、大通りを濃青色の玄武岩の敷石、その他は白い石灰岩の敷石で舗装しました。
しかし、7世紀にアラブ人に征服された町は、8世紀頃の地震で砂に埋没してしまいました。19世紀末に発見され、良好な状態から「アフリカのポンペイ」と言われています。
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