当サイトでは、世界各国に分布する世界遺産の情報を地域別に紹介しています。現在では、世界遺産を取りまく環境も複雑化、
多様化しています。地球・人類が遺し育んだ歴史や文化・自然を大切に守り、次の時代へと受け継いでほしいと願っています。
国内・海外旅行などへ行かれる前に世界遺産に対する予備知識を深めていただき、より思い出深い旅行となれば幸いです。
日本／琉球（りゅうきゅう）王国のグスク及び関連遺産群
【場 所】
日本／沖縄県
【登録範囲】
沖縄県内の那覇市、島尻郡知念村、国頭郡今帰仁村、中頭郡読谷村、うるま市勝連南風原、中頭郡中城村の登録地区。
【登録基準】～文化遺産②③⑥～【2000年登録】
時代を超え、建築・技術・都市計画及び景観の発展に大きな影響を与えたもの。
現存する、あるいは消滅した文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示すもの。
普遍的な重要性をもつ出来事、現存の伝統・思想・信仰や芸術的、文化的所産に関係するもの。
日本／琉球（りゅうきゅう）王国のグスク及び関連遺産群についての解説
【日本／琉球（りゅうきゅう）王国のグスク及び関連遺産群】
「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として登録された遺産は、いずれも１４世紀後半から１８世紀にかけての琉球（現在の沖縄県）に、技術的にも芸術的にも優れた文化があったことを示しています。
また、それらの文化が、中国や日本などからの影響を残しつつも、他のどの地域とも異なる独自性を備えている点が高く評価されました。遺産の中でもグスク跡は、琉球史において重要な役割を担ってきたグスクを知る上で貴重な史料と言えます。
グスクの多くは内部に宗教的聖地である拝所を備えており、集落の中核となるとともに住民たちの精神的な拠り所でもありました。登録されたグスク跡は、かつての姿を完全に残しているものではありませんが、今日では失われた琉球社会を象徴する遺産と言えます。
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