当サイトでは、世界各国に分布する世界遺産の情報を地域別に紹介しています。現在では、世界遺産を取りまく環境も複雑化、
多様化しています。地球・人類が遺し育んだ歴史や文化・自然を大切に守り、次の時代へと受け継いでほしいと願っています。
国内・海外旅行などへ行かれる前に世界遺産に対する予備知識を深めていただき、より思い出深い旅行となれば幸いです。
中国/武陵源(ぶりょうげん)
【場 所】
中国/湖南省
【登録範囲】
張家界国家森林公園、天子山自然風景区、索渓峪自然風景区、楊家界風景区からなる、総面積約264ku。
【登録基準】〜自然遺産B〜【1992年登録】
ひときわ優れた自然美、及び美的要素をもつ自然現象・地域。
中国/武陵源(ぶりょうげん)についての解説
【中国/武陵源(ぶりょうげん)】
武陵源は、中国中央部に位置する、標高320〜1262mの山岳地帯で、高さ100〜400mの珪岩の柱およそ3100本が林立する「奇岩の森」です。
もともと海底にあった砂岩層が、1億8000万年前から続く地殻変動により隆起してできた地形が、さらに風化を重ねて生まれた景観です。
地形の険しさゆえに、近年までわずかな少数民族をのぞいて人が立ち入ることなく、落葉高木キョウドウやエビノハナなどの稀少種を含む3000種以上の植物と、絶滅危惧種のチュウゴクオオサンショウウオや危急種のツキノワグマなどを含む116種の脊椎動物が生息する、豊かな自然環境が残されました。
1982年、武陵源の一部は中国初の森林公園になったのです。
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