中国/泰山(たいざん)
【場 所】
中国/山東省
【登録範囲】
北京の南約400kmにある山岳地帯。周長約80km、総合面積426km。
【登録基準】〜自然遺産B、文化遺産@ABCDE〜【1998年登録】
ひときわ優れた自然美、及び美的要素をもつ自然現象・地域。
人類の創造的資質を示す傑作。
時代を超え、建築・技術・都市計画及び景観の発展に大きな影響を与えたもの。
現存する、あるいは消滅した文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示すもの。
重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。
ある文化を代表する伝統的集落、土地利用の顕著な見本。
普遍的な重要性をもつ出来事、現存の伝統・思想・信仰や芸術的、文化的所産に
関係するもの。
中国/泰山(たいざん)の写真と解説
【中国/泰山(たいざん)】
泰山は、道教の聖地とされる中国五岳として名高い山です。紀元前219年、泰の始皇帝がこの山で封禅(ほうぜん)と呼ばれる天地を祀る儀式を行って以来、漢の武帝から清の康熙帝まで、多くの皇帝がこの地で封禅を行ってきました。
儀式の場となった岱廟には天きょう殿をはじめとする建物が建てられ、登山道にも800を超える祠廟が建ち並ぶまでに発展しました。
また多くの文人墨客がこの地を訪れるようになり、詩経など、多くの文学作品に泰山の景観が詠まれました。赤松、黒松、油松などの針葉樹をはじめ、1136種もの植物が見られる自然環境と、古くからの宗教建築と調和する泰山の景観は、複合遺産として登録されています。
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