当サイトでは、世界各国に分布する世界遺産の情報を地域別に紹介しています。現在では、世界遺産を取りまく環境も複雑化、
多様化しています。地球・人類が遺し育んだ歴史や文化・自然を大切に守り、次の時代へと受け継いでほしいと願っています。
国内・海外旅行などへ行かれる前に世界遺産に対する予備知識を深めていただき、より思い出深い旅行となれば幸いです。
中国/黄龍(こうりゅう)
【場 所】
中国/四川省
【登録範囲】
岷山山脈の一部、玉翠山麓の渓谷を中心とする地域、約720ku。(国指定の風景区640kuを含む)
【登録基準】〜自然遺産B〜【1992年登録】
ひときわ優れた自然美、及び美的要素をもつ自然現象・地域。
中国/黄龍(こうりゅう)についての解説
【中国/黄龍(こうりゅう)】
岷山山脈の主峰、雪宝山の下の玉翠山麓。樹海に囲まれた渓谷に広がる、3000を超える湖沼群を中心とする一帯が、黄龍と呼ばれます。石灰岩層にできた大小の湖沼群は、傾斜地に沿って棚田状に連なっており、その様が黄色い龍の鱗のように見えることから、この名が付いたと言われています。
1983年、国の風景区に指定されるまで、この一帯は地図にも記されず、人の出入りも少ない秘境であったため、ジャイアントパンダや金糸猴などの稀少な動物を含む、多種多様な生態系が残されました。
また渓谷のなかほどには、明代に創建された仏教寺院である黄龍寺(中寺)、最奥部には道教寺院の黄龍後寺があり、景観の一部をなしています。
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