当サイトでは、世界各国に分布する世界遺産の情報を地域別に紹介しています。現在では、世界遺産を取りまく環境も複雑化、
多様化しています。地球・人類が遺し育んだ歴史や文化・自然を大切に守り、次の時代へと受け継いでほしいと願っています。
国内・海外旅行などへ行かれる前に世界遺産に対する予備知識を深めていただき、より思い出深い旅行となれば幸いです。
中国／九寨溝渓谷（きゅうさいこうけいこく）
【場 所】
中国／四川省
【登録範囲】
四川省北部、岷山山脈の一部、全長４０ｋｍ余り、総面積約７２０ｋ㎡。
【登録基準】～自然遺産③～【1992年登録】
ひときわ優れた自然美、及び美的要素をもつ自然現象・地域。
中国／九寨溝渓谷（きゅうさいこうけいこく）についての解説
【中国／九寨溝渓谷（きゅうさいこうけいこく）】
九寨溝は、原生林のなかのカルスト台地が浸食されてできた三つの渓谷で、大小１００を超える湖沼、瀑布が点在する景勝地です。湖沼の多くは石灰岩地層からの湧き水を水源とするもので、堆積した石灰によってできた天然の仕切りが、水の段丘を形成しています。
透明度の高さで知られる湖沼の水には、石灰岩の成分の作用により、太陽の光を青やオレンジ色に反射する現象が見られ、その景観の美しさはしばしば「童話の世界のよう」とたとえられます。
またこの一帯はジャイアントパンダの重要な保護区の一つで、およそ１４０種の鳥類や絶滅危惧種を含む多様な動植物が生息する場所としても貴重です。
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