インド/アジャンターの石窟寺院群
【場 所】
インド/マハーラーシュトラ州
【登録範囲】
ムンバイ(ボンベイ)の北東約360kmに位置する断崖面。全長約600m、高さ約76m。
【登録基準】〜文化遺産@ABE〜【1983年登録】
人類の創造的資質を示す傑作。
時代を超え、建築・技術・都市計画及び景観の発展に大きな影響を与えたもの。
現存する、あるいは消滅した文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示すもの。
普遍的な重要性をもつ出来事、現存の伝統・思想・信仰や芸術的、文化的所産に関係するもの。
インド/アジャンターの石窟寺院群についての解説
【インド/アジャンターの石窟寺院群】
1819年、デカン高原北西のアジャンターで発見された仏教石窟院群は、湾曲して流れるワゴ−ラ河川岸の断崖面に、30の石窟が彫られています。最初の開窟が行われたのは紀元前2〜後2世紀と考えられ、その後、グプタ朝最盛期の後5世紀中頃に再び造営が始まり、7世紀まで続けられました。
石窟内には膨大な数の石造彫刻が残り、6〜7世紀に制作された壁画群はとりわけ高い価値をもっています。テンペラ技法の一種で描かれたこれらの壁画の多くは、釈迦の本生譚(ジャータカ)に代表される説話を題材とし、その彩色と緻密な描写から高い芸術性が認められています。
まとまった量と良好な保存状態を保つ、ほぼ唯一の古代インドの壁画と言ってよく、グプタ朝とそれに続く時代に絶頂を迎えた絵画芸術の最高峰です。後に制作された東アジアの仏教絵画の多くに、多大な影響を及ぼしました。
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