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インド／エローラーの石窟寺院群
【場 所】
インド/マハーラーシュトラ州
【登録範囲】
アジャンターの南西約100ｋｍの山地です。南北約2ｋｍの範囲。
【登録基準】～文化遺産①③⑥～【1983年登録】
人類の創造的資質を示す傑作。現存する、あるいは消滅した文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示すもの。普遍的な重要性をもつ出来事、現存の伝統・思想・信仰や芸術的、文化的所産に関係するもの。
インド／エローラーの石窟寺院群についての解説
【インド／エローラーの石窟寺院群】
エローラーの山地には仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の石窟寺院が34残っています。石窟は南から北に並んでいて、7～8世紀に南端の仏教寺院、9世紀までにヒンドゥー教、もっとも北側には、9世紀頃よりジャイナ教寺院が開屈されました。
寺院群中央にあるカイラーサ寺院は、エローラーを代表するヒンドゥー教寺院で、岩山を水平、及び垂直方向に掘削し、幅46ｍ、奥行き80ｍ、高さ34ｍの建造物を立体的に掘り出したものです。
鑿と槌のみで、屋根の細部や柱の装飾をも表現したインド最大の“石彫寺院”です。
また、12の仏教窟群のうち、11の窟は僧院窟と呼ばれる瞑想室で装飾は簡素なものです。ジャイナ教窟はより華やかで繊細な装飾を特徴としています。
三つの宗教が共存するエローラーは、古代インド社会のもつ寛容の精神を象徴する遺産としても重要で、現在も各宗教の聖地として多くの信徒が訪れています。
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