当サイトでは、世界各国に分布する世界遺産の情報を地域別に紹介しています。現在では、世界遺産を取りまく環境も複雑化、
多様化しています。地球・人類が遺し育んだ歴史や文化・自然を大切に守り、次の時代へと受け継いでほしいと願っています。
国内・海外旅行などへ行かれる前に世界遺産に対する予備知識を深めていただき、より思い出深い旅行となれば幸いです。
インド/デリーのフマユーン廟
【場 所】
インド/デリー市
【登録範囲】
ニューデリー東南。敷地総面積10万ku以上。
【登録基準】〜文化遺産AC〜【1993年登録】
時代を超え、建築・技術・都市計画及び景観の発展に大きな影響を与えたもの。
重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。
インド/デリーのフマユーン廟についての解説
【インド/デリーのフマユーン廟】
急逝したムガル帝国フマユーン帝のため、妃ハージ・ベグムがおよそ9年をかけて建設した墓廟で、完成は1565年です。設計者はペルシア人で、それまで廟を建設する習慣がなかったインド初の、本格的な廟建築となりました。
正方形の庭園は、水路で他の字形に区切られた四分庭園です。赤砂岩と白い大理石で造られた墓廟本体は、ドーム天井をもつペルシア伝統の建築様式です。外観を壮大に見せるためのドームは2重構造とし、高さ38mの外側のドームの12m下に内側ドームが設けられました。
経済政策に厳しかった皇帝への配慮で内部は簡素ですが、ムガル皇帝の権力を象徴する廟建築の礎を築いた建物として貴重とされました。
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