当サイトでは、世界各国に分布する世界遺産の情報を地域別に紹介しています。現在では、世界遺産を取りまく環境も複雑化、
多様化しています。地球・人類が遺し育んだ歴史や文化・自然を大切に守り、次の時代へと受け継いでほしいと願っています。
国内・海外旅行などへ行かれる前に世界遺産に対する予備知識を深めていただき、より思い出深い旅行となれば幸いです。
インド/カジランガ国立公園
【場 所】
インド/アッサム州
【登録範囲】
コルカタ(カルカッタ)の北東約680km。総面積429ku。
【登録基準】〜自然遺産AC〜【1985年登録】
生態系や動植物の進化発展に関する生態学的、生物学的過程を示す重要な例。学術上、環境保護上価値を有する絶滅の恐れのある野生種のための自然生息域。
インド/カジランガ国立公園についての解説
【インド/カジランガ国立公園】
アッサム州の中央部、ブラマプトラ川の南側に広がるカジランガ国立公園は、そのおよそ7割が高さ5mに達するエレファントグラスに覆われた大草原です。
岸辺のヨシ帯には、川の定期的な氾濫によってできる小湖沼が点在しており、こうした環境を好むインドサイなどの厚皮動物の棲息地になっています。国立公園は、密猟により絶滅の危機に瀕していたインドサイを保護するために、1974年に指定されたものです。
保護活動の成果が出て、現在ではインド亜大陸にいるインドサイのうち、およそ75%がこの地で確認されているといいます。近年、公園周辺の人口過密化が進んでいることから、一刻も早い緩衝地帯の設定が望まれています。
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