イギリス/ブレナム宮殿
【場 所】
イギリス/イングランド、オックスフォードシャー州
【登録範囲】
イギリス南部、オックスフォードの北西にあるブレナム宮殿の庭園を含む敷地全体で、総面積は4600万u。
【登録基準】〜文化遺産AC〜【1987年登録】
時代を超え、建築・技術・都市計画及び景観の発展に大きな影響を与えたもの。重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。
イギリス/ブレナム宮殿についての解説
【イギリス/ブレナム宮殿】
ブレナム宮殿は、イギリスのバロック建築を代表する宮殿です。この大規模な宮殿は、アン女王が1704年にルイ14世のフランス軍を下した将軍で、初代マールバラ公爵ジョン・チャーチルに恩賞として与えたものです。いわば、宮殿の名を借りた私邸です。
本館の四隅に中世の城館を思わせる塔がそびえ立っているのは、国家の勝利をたたえる記念碑的性格も持ち合わせているためです。本館と東西の翼棟をあわせ部屋は200余りを数え、大理石や漆喰装飾が施された室内には、タペストリーや肖像画、フレスコ画で埋め尽くされています。
広大なイギリス式庭園には、ニレの並木通りや運河、二つの人口湖があり、イギリスにおけるロマン主義のさきがけとして、以後の造園に与えた影響も大きいものです。現在もマールバラ公爵家が所有する宮殿は、20世紀のイギリス主相ウィンストン・チャーチルの生家でもあります。
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