ギリシア/パトモス島のホラの歴史地区
【場 所】
ギリシア/ドデカネス県
【登録範囲】
パトモス島中央部、聖ヨハネス修道院を中心としたホラの町です。
【登録基準】〜文化遺産BCE〜【1999年登録】
現存する、あるいは消滅した文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示すもの。重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。普遍的な重要性をもつ出来事、現存の伝統・思想・信仰や芸術的、文化的所産に関係するもの。
ギリシア/パトモス島のホラの歴史地区についての解説
【ギリシア/パトモス島のホラの歴史地区】
紀元94年、ローマ帝国を追われた十二使徒の一人、聖ヨハネがたどり着いたのが当時の流刑地だったパトモス島でした。
島には、彼が神の啓示を受け、「新約聖書」の一書「黙示録」を書いたと伝わる洞窟が残っています。
1088年には、洞窟のある丘の上の頂に聖ヨハネ修道院が建設されました。異教徒の攻撃に備えて修道院は城塞化され、その修道院を守るように16〜17世紀に栄えたホラの町が周囲に広がったのでした。
修道院と洞窟、中世の町が融合した島の景観は、ギリシア正教の巡礼地の典型と言われています。
また、この地は、ビザンティン時代から初期キリスト教の儀式が今も続けられている、稀有な場所の一つでもあります。
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