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多様化しています。地球・人類が遺し育んだ歴史や文化・自然を大切に守り、次の時代へと受け継いでほしいと願っています。
国内・海外旅行などへ行かれる前に世界遺産に対する予備知識を深めていただき、より思い出深い旅行となれば幸いです。
イタリア／クレスピ・ダッダの企業都市
【場 所】
イタリア/ロンバルディア州
【登録範囲】
イタリア北西部に位置する、工場地区、住宅地区をクレスピ・ダッダの町です。
【登録基準】～文化遺産④⑤～【1995年登録】
重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。ある文化を代表する伝統的集落、土地利用の顕著な見本。
イタリア／クレスピ・ダッダの企業都市についての解説
【イタリア／クレスピ・ダッダの企業都市】
クレスピ・ダッダは、19世紀の資本家クリストフォロ・ベニーニョ・クレスピが建設した企業都市です。
クレスピは、産業革命が波及した当時のイタリアで、生産向上の為に労働環境を整えることを目標としました。
紡績工場や労働者用の集合住宅を建設した彼の遺志を息子が受け継ぎ、やがて病院や聖堂、学校などを整備した都市が完成したのです。
労働者福祉の整ったこの町では、50年間、労働争議も社会的混乱もなく、同時代にヨーロッパや北アメリカで多く建設された企業都市の優れた見本になりました。
赤レンガの建築物が建ち並ぶこの町は、産業革命当時の面影を強く残し、小規模ながら工場の一部は現在でも操業を続けています。
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