当サイトでは、世界各国に分布する世界遺産の情報を地域別に紹介しています。現在では、世界遺産を取りまく環境も複雑化、
多様化しています。地球・人類が遺し育んだ歴史や文化・自然を大切に守り、次の時代へと受け継いでほしいと願っています。
国内・海外旅行などへ行かれる前に世界遺産に対する予備知識を深めていただき、より思い出深い旅行となれば幸いです。
イタリア/シエナの大聖堂
【場 所】
イタリア/トスカーナ州
【登録範囲】
全長7kmの城壁内。
【登録基準】〜文化遺産@BC〜【1995年登録】
人類の創造的資質を示す傑作。
現存する、あるいは消滅した文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示すもの。重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。
イタリア/シエナの大聖堂についての解説
【イタリア/シエナの大聖堂】
トスカーナの丘陵地帯に位置するシエナは、中世、隣国、フィレンツェと勢力を二分する都市国家でした。金融業の中心地でもあり、最盛期は13〜14世紀です。
12世紀半ばに着工されたロマネスク・ゴシック様式の大聖堂、「世界一美しい広場」と言われるカンポ広場、市庁舎(プッブリコ宮殿)など、現在見られる中世の街並みが整備されたのはこの時代です。
なかでも、町のシンボルである大聖堂は、外観内部ともに白と暗緑色の横縞模様で装飾され、祭壇をシエナ派を代表する画家ドゥッチオの代表作「草原の聖母」が飾られています。
中世の混乱をシエナの人々は市民総出で守り抜きました。毎年夏になると、町の象徴の大聖堂前やカンポ広場で繰り広げられるパリオ祭で、市民の団結が深まります。
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