イタリア/アッシジのサン・フランチェスコ聖堂と関連建造物群
【場 所】
イタリア/ウンブリア州
【登録範囲】
アッシジのサン・フランチェスコ聖堂ほか、サン・ルフィーノ大聖堂、サンタ・キアラ聖堂、サン・ピエトロ聖堂など、聖フランチェスコゆかりの建築物群。
【登録基準】〜文化遺産@ABCE〜【2000年登録】
人類の創造的資質を示す傑作。時代を超え、建築・技術・都市計画及び景観の発展に大きな影響を与えたもの。現存する、あるいは消滅した文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示すもの。重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。普遍的な重要性をもつ出来事、現存の伝統・思想・信仰や芸術的、文化的所産に関係するもの。
イタリア/アッシジのサン・フランチェスコ聖堂と関連建造物群の解説
【イタリア/アッシジのサン・フランチェスコ聖堂と関連建造物群】
ローマの北約130kmに位置するアッシジは、イタリアの守護聖人フランチェスコの生地です。動物や草花までも兄弟姉妹と呼んだフランチェスコは、1210年に「小さき兄弟たちの修道会」を創立し、貧者や病人に奉仕する生涯を送りました。
サン・フランチェスコ聖堂は、彼の死後2年の1228年に着工されたゴシック建築の傑作であり、街のシンボルでもあります。
山の狭い斜面に建つ聖堂は、構造上、単身廊式を採用しています。広い壁一面は、ジェットやその師匠チマブーエなど当代きっての芸術家たちのフレスコ画で覆われ、中世末期からルネサンス期への移行期にあたる宗教絵画の宝庫でもあります。
壁面が広く取れる単身廊式の聖堂は、後世にも受け継がれ、それは同時にフレスコ画の発展を促しました。アッシジでは、サン・フランチェスコ聖堂のほか、フランチェスコゆかりの建築が世界遺産に登録されています。
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